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2008年7月13日 (日)

西の魔女が死んだ

Dsc00093 先日、梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ (新潮文庫)」を読みました。
彼女の小説は、子供から大人まで楽しめて素晴らしいです。読んでおられない方はネタバレなのでご注意!
主人公のまいは中学校での生活になじめずいわゆる登校拒否になった女の子。その子が母方の祖母の家でしばらく生活することになるのです。その祖母が立派な人。彼女はもともと英語教師として来日したイギリス人ですが、先祖から受けついた独特の生活の知恵を伝授してくれるのです。彼女の家には代々、魔女と呼ばれる人達が出てくるという話しを聞いて、まいは驚きますが自分もそうなりたいと祖母に頼みます。
そして、彼女の魔女修行が始まります。でも、この魔女修行は一般の人々にも役に立つような当たり前のことから始まるのです。

  ◆早寝早起する
  ◆食事をしっかりとる
  ◆よく運動する
  ◆規則正しい生活をする
なーんだと思う方もいらっしゃると思いますが、こういうことが大事なんだなと改めて思いました。
それから、子供の頃の理由のわからない不安感、まいが言うところのホームシックというのが出てきて、そういえば自分もそんな気分によくなったなと思いました。
祖母の生活には洗濯機もなく、食事は全て手作りという今で言うところのスローライフ。野いちごを山ほど積んでジャムを作ったり、ラベンダーの上にシーツを干したりと大変だけれど楽しそうな生活です。
魔女修行が進んでいくと「薬草の知識」や、「物事は自分の意思で決めること」、「直感は大事だけれども、すぐに決め付けるのではなく心の片隅において、成り行きを見守ることも大事」といったことを教わります。そういう生活の中で少しずつまいは変わっていくのです。
でも、思春期独特の神経過敏がもとで祖母と行き違いが起こり、家の事情もあり彼女はしばらく祖母と会わないことになるのですが…

こんな人に人生の中で出会えたら、それだけでとても幸せな気分になれるだろうなと思いました。
ここで魔女と呼ばれる人達は、箒に乗るような人ではなくて、病気に効く薬草の知識や知恵、少しばかり霊感がある人達のようです。
私も少し魔女修行でもしてみようかなと思います。といっても、規則正しい生活をして、出来るだけ料理を作ったり、ガーデニングなどで自然に親しむ程度のことなんですが、ぐーたらなのでなかなか実行は難しそうです。

ところで、奇しくも、6月18日にアメリカのバーモント州に住む絵本作家のターシャ・テューダーさんが92歳で逝去なさったと聞きました。彼女は魔女ではないですが、その生き方には以前から憧れていました。彼女も生活をゆっくり楽しむ術や知恵を持つ、現代に残る数少ない女性だったのでないでしょうか。惜しまれてなりません。

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